2019/05/30 20:58
今回は「なぜA看板から始めたのか」について、自己紹介も兼ねたお話を。
私(マル工藝・小松)の実家は埼玉で看板屋を営んでいます。

父親は元々筆文字職人で、大型プリンターがまだ無い頃には何日も徹夜して納品するほど繁盛していたようです。
その延長で看板屋を営むことになるのですが、私の小さい頃の遊び場は父の会社の作業場で、取引先さんからはよく「看板屋のせがれ」と呼ばれていました。
http://www2.tbb.t-com.ne.jp/kad/index.html

時がたち、私も ものつくりを生業にするようになってから父と話をすると、
「看板業界はもう尻すぼみだ…」
「デジタルが時代の流れだ…」と弱気な発言をします。
そんな話になる度、
「確かに今までと同じやり方ではその通りだと思けど、やり方を少し変えたら、まだ可能性はあるんじゃないの?」と話していました。
quro productsを始めるにあたり、玄人アイテムのアイディアはいくつか候補がありました。
けれど、自身が情熱持って取り組める、始めるに相応しいアイテムは?と自問自答した時に残ったのがA看板でした。
看板屋のせがれとして、
「まだまだ、アナログサインでもできることあるでしょ?」ということを証明したい。
そんな個人的な想いが実の動機です。
(ちなみに《option》で用意している《TEXT cutting》は父の会社で制作し、私自らが貼ります。)


余談ですが…
父の筆文字職人としての技術は、今となっては希少価値の高いものだと思っています。加えて、創作書道の腕もなかなか個性的です。
この技術も、デザイナーの方々の感覚をくすぐるポテンシャルを秘めているなと感じつつ、どのようにして商品やサービスとして展開できるか、目下思案中&アイディア募集中です◎興味あれば是非◎
